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  • 2011.06.20 Monday
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マジカルじゃぽねすくH【第11宮 Aqualius】



「頑張って」
瞳の言葉を背に受けリングに向かって歩みを進めた。
スポットが当たり私の姿が映し出された時
超満員の観客の物凄い声援が耳に飛び込んできた。

 肌を刺すような視線と熱気。
全身を駆け巡る高揚感。
ああ、これがタイトル戦の雰囲気なんだと
改めて実感させられた。



対面するスーパーカオス。
王者の威厳にあふれた存在感は流石と言ったところか。
前の対戦は、子供をあしらうかのように退けられた。
あの時より強くなったかを確かめるのには絶好の相手だ。

静かにゴングを待つ。
あの巨漢に小賢しい小細工は通用しない。
まっすぐ、ただまっすぐにぶつかるのみだ。

そして、私の戦いが始まった。





カオスは最初のドロップキックを喰らうと
私の技を受け続けることはしなかった。
一進一退の攻防が続く。
少しは対戦者として認めたということだろうか。

「フッフッフ・・・」
マスクの上からはよくわからないが
カオスの顔は笑っていたと思う。
私を正面に捕らえると、思いのほかスピーディな動きで
片足タックルを仕掛けてきた。
意外な攻撃に私の対応が遅れる。
そのまま持ち上げられると
パワーボムの形で叩きつけられた。

「っぐ・・・!」
そのまま押さえつけられるがカウント1.5で跳ね返した。
軽く頭を振って意識を振り戻すと体勢を整える。
構わずカオスが突っ込んできた。
太い腕を振り回してハンマーに来たところを
隊を開いてかわすと、素早くカオスの膝裏と首に腕を回し
突っ込んできた勢いを利用しドワーフスタードロップ(恒星落し)で
巨体をマットに叩きつけた。
そして、そこからオリオントラップに移行。
がっちりと極まった。

低く呻きながらサードロープににじり寄ったカオスは
技から逃れるとそのまま場外へ。
私もすかさず追って行ったが
待っていたのは椅子を構えたカオスの姿だった。
容赦なく振り下ろされる椅子で滅多打ちにされる。
更にリングに押し戻された所で、レフリーの死角に入り
隠し持っていた凶器で私の額をえぐる。
カオスが退くと、血だらけになった私が現れた。

観客の女性の悲鳴が上がる中、私の意識は朦朧としていた。
カオスはどこだ?どこにいる。
血液を飛ばしながらカオスの姿を探す。
血が目にも入ってよく見えない。
抜ける力を踏ん張って立ち上がり、見渡すがやはりカオスはいない。

「これで終わりだ」
背後から声がしたと思った時には後頭部に衝撃が走った。
ダークスターハンマーが延髄に決まった。


意識がかすむ。
ぼんやりと視界にサードロープが入るが
手を伸ばそうとしても腕が言う事を聞かない。
私はまた負けるのか・・・・。
まだ私は弱いのか・・・。
身体がずっしりと抑え込まれる。
なんだ?
耳元で何かを叩く音が聞こえる。
ああ、今フォールされてるのか。
返さないと・・・。
解けた意識の中、突如それは聞こえたような気がした。

「頑張って」

けっして叫ぶような声ではない。
心から発せられたその声は、確実に私に届いた。

「ロープ!」
私の手はがっちりとサードロープを掴んだ。
ロープを頼りに身体を起こし
カオスを睨む。
血に霞んで距離感はわからない。
なら!
素早く組みついてDDTを放つ。
カオスが倒れたのを確認するとコーナーにもたれ
セコンドにペットボトルをもらう。
ミネラルウォーターで血だらけの顔を洗い目に入ったのも流す。
見えた。
はっきりとその巨体を視認することができた。

「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

ペットボトルを投げ捨て
立ちあがってきたカオスに連撃を放つ。
以前と同じ光景。
しかし、余裕を持って受けられたその打撃は
今回は着実にカオスにダメージを与えていた。
防御していた手が下がり、棒立ちになったカオス。

「暗闇でひときわ輝くシリウスのように、いざ!」

高く振り上げられた右足がカオスの側頭部を完ぺきに捉えた。

うつぶせにばたりと倒れるカオス。
暗黒星を最も輝く恒星が覆い隠した瞬間だった。


×スーパーカオス(18分31秒カニスマヨル)シリウス桜井●


「勝った・・・」
放心状態の私。
「いい試合だった」
カオスが近寄って来た。
「シリウス、お前は以前と変わった。
 前ならばあの時点で諦めていたはずだ」
「そうかもしれない・・」
カオスの言葉に同意する。
「っフ、今のお前ならこのベルトもふさわしいだろう」
そう言うとカオスの手で私にベルトが巻かれた。
「私はダークスターカオスの後、必死にWWCAのトップとしてやってきた。
 IWWFを率いることになったクルスと
 そしてこの団体に入ったミサと、3人同じように成長し
 そして貴重なライバルとなった。
 それが私をここまでのものに押し上げた。
 シリウス。
 お前もいいライバルに出会えたのだな」
留め金を止めカオスは私の腕を高々と掲げた。

「大きくなれシリウス。
 夜空に最も輝く一等星を名に持つものよ」
黙ってうなづく。

腰に輝くWWCAのベルトを誇りに
私の第一歩は今始まったのかもしれない。







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  • 2011.06.20 Monday
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  • 17:00
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コメント
 美沙……意外なところで評価高いですね。(笑)

 
  • CBTF
  • 2009/03/28 12:10 AM
CBTF様≫
スーパーカオス、クルス・モーガンの2人は
同時期にトップ交代、団体継承となってますし
美沙とは互いにトップ交代時に海外遠征に行って闘ったり
日本で切磋琢磨する仲でしたからね。
なにか通じるものがあるのでしょう・・・。

と言う設定です(笑)

ちなみに、アルテミスビームはここでは出る予定ないですw
  • アワモ
  • 2009/03/28 12:40 AM
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