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  • 2011.06.20 Monday
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マジカルじゃぽねすくH【第10宮 Capricornus】

 
 
私はめぐみさんの弟子です。
私の技ひとつひとつがめぐみさんと共に作り上げていったものです。
私の技はめぐみさんにとって勝手知ったるもの。
動きも考え方もめぐみさん直伝。
私は圧倒的不利。

でも

めぐみさんの事は人一倍、誰よりも熟知してる。
めぐみさんに勝つことが出来るのは
私が一番近い存在のはず。

だから、今日・・・・。



武藤めぐみに、勝つ。




「最初っから飛ばしてきなさいよ。
 じゃないと、あっという間に終わるわよ」
「もちろん、そのつもりです」
リング中央でがっちりと握手を交わして
ゴングを待ちます。
目線はめぐみさんから離さないように。
レフリーの動きで直観的に突っ込む。
ちょっとフライング気味だったかな。
でも、その分先手は取れた!

身体ごとぶつかってのショルダータックルで
めぐみさんを吹っ飛ばすと、じっくりとスリーパーに取る。
いつもの動きじゃめぐみさんに読まれるから
一機に仕掛けると見せかけてのグラウンドに。
竹下コーチのおかげでこういった攻防も出来るようになったのは大きいな。

「なかなか考えてきてるわね。
 でもそれだけじゃ私は倒せないよ!」
首投げで体勢を入れ替えられると
後頭部にソバットが来ました。
「いつもいつも同じ所に当てるんじゃなくて
 応用を効かせなさい」
更に起こしておいてのエルボー、エルボー。
ここで踏ん張らないとめぐみさんにペースを持って行かれる。
ぐっと足を踏ん張り耐えると、逆襲の逆水平。
エルボーと逆水平の打ちあいになって
めぐみさんの何発目かのエルボーがいいとこに入って
グラッときたところをすかさずバックに回られる。

「させない!」
肩に担いでバックフリップを狙ったのを切り返すと
目の前にコーナーポストが目に入りました。
(いける!)
とっさにめぐみさんの首に手をかけると
ポストを蹴りあがって宙を舞い
西陣之舞をめぐみさんにはじめて決めて見せた。
私のとっておきをこんな序盤に出しちゃうのは
『技には見せ時が肝心』と教えられてきたことには反するけど
なりふり構ってられない時もある!

「一気に行きまーす」
続けてダイヤモンドカッターを繰り出して
フォールに入ります。
「まだまだよ!」
カウント1ですかさず起き上がるめぐみさん。
「今のはいい連係ね。
 じゃあ今度はこっちが行くわ」
そう言うと一気に間合いを詰めてきました。





「はあ・・はあ・・・・」
思いっきり肩で息をするけど呼吸は落ち着きを見せてこない。
「もうおしまい?」
じっと私を見下ろしてくるめぐみさん。
あのあと、私は一方的に攻められ続け
なんとか反撃をしても単発どまり。
「まだ・・・まだできます」
なんとか立ち上がろうとすると
フッとめぐみさんの姿がぶれました。
(いけない!)
片膝をついたその体制はめぐみさんには禁物。
考えた時にはすでに身体が動いていました。
「え?!」
めぐみさんの膝が私の顔を通り過ぎて行きます。
片膝立ちの体制から上体を後ろに倒し
攻撃を交わしたのでした。

そのまま勢いでコーナーポストに突っ込んだめぐみさん。
ロープと複雑に絡まって身動きが取れない。
チャンス!
私は起き上がると反対コーナーから
勢いをつけてタンブリングして
めぐみさんに『朱雀千本』、背面エルボーを叩き込みます。
「この一撃で私は超える!」
めぐみさんをコーナーに掲げると
自分もトップに登ります。
そして西陣之舞の体制に取ると
雪崩式でめぐみさんをマットに叩き落としました。

入った!これなら・・・・。
でもめぐみさんはカウント2.6で返してきました。
これでもダメ・・・・・ならば
「いくぞーーーー!!!!」
起き上がっためぐみさんの両頬をビンタ
そして真上に振り上げた足を頭めがけて振り下ろした!




「な、なんで・・・?!」
完璧に頭をとらえたはず私の踵は
めぐみさんの肩の上にありました。
「気持ちのこもったいい攻撃だった」
めぐみさんはそれだけ言うと
私の足を振り落とし後ろを向かせ
バックドロップで投げられました。

「私はまだ負けられない!」
立ちあがった私が見たものは
宙を回転するめぐみさんと
その直後に飛び込んできたライトの眩しい光でした。



○武藤めぐみ(24分29秒フライングニールキック)ハニービー藤島×



「・・・エグっ!・・・っエグ!!」
「ほら、泣いてんじゃないわよ」
悔しくて情けなくて
3人の先陣を切ってめぐみさんに勝つはずだったのに。
「悔しい?
 私に勝てると思ってたの?」
「思ってました!必死に頑張って
 3人全勝しようねって約束して、それなのに・・・!」
めぐみさんは、ぐっと私の手を引っ張り
リングに立たせました。
「瞳、それだけあんたは成長したってことね。
 私に勝ちたい、勝てるって思えるようになったんだね。
 うん・・・ハニービー藤島の卒業試験、合格!」
ポンと私の肩を叩くめぐみさん。
「へ?」
思わず泣くのも止まってめぐみさんを見てしまう。
「瞳のコーチ役は今日でおしまいって事」
「な、なんで?!」
「あんた私に勝てるんでしょ?
 いつ寝首をかかれるかわかんないのに
 そんな奴を弟子に置いておくはずがないじゃない」
めぐみさんが茶化したように言います。
「そんな、そんなことするはずないじゃないですか」
すると、めぐみさんはふぅとため息をひとつ。
「今日、私が勝てたのは
 あんたのコーチをしてきたから。
 あんたの動きとかわかってたからね。
 力を逃がしたり打点をずらせたり出来たって訳。
 あんたが私の下にいる限り私には勝てないよ。
 だから、瞳は私から離れなくちゃいけない。
 より、成長する為にね」

そう言うと私の頭をくしゃくしゃと撫で
「頑張んなさいよ。
 私を越えて見せなさい」
「め、めぐみしゃん・・・・!!!」
涙があふれてめぐみさんに抱きついてしまいました。

「私、私・・・めぐみさんがコーチでホントに良かった!!」






「ごめんね。負けちゃった」
花道に控える千里を見つけバツが悪くなって謝りました。
「けじめはついたんだな」
千里はそれだけ言いました。
「うん」
私も一言だけ。
そして
「頑張って」
入場曲が鳴り始めた千里の背中に一言。
千里は黙ってうなずくと
花道を力強く歩いて行きました。





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