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  • 2011.06.20 Monday
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マジカルじゃぽねすく・クロウリー【.5 the Universe】

 

・・・宇宙・・・
何かが終わり何かが生まれる
絶えず変化し続けていく
自らを誇示するエネルギー
とどまることを知らない
それは、無限に広がる可能性


「必殺ヒッサツ!
 ハートブレーク猫パ〜ンチ!」
踏み出された右足がバズンと大きな音を立てる。
その衝撃が拳に伝わり、さらに捻りが加えられ
威力が倍加される。
無防備となった美沙ちゃんの身体を構成する源、
心臓に思いを込めた一撃が正確にヒットしました。
その瞬間、

「にゃああああああああ!!!」
リング下に控えていたアルテミスが呪力を開放
それに反応してコーナーの護符が発動。
リング一面を真っ白な光が包み込みます。

「ご主人様!!」
亜魅ちゃんが駆け付けようとするのを
北条さんが阻止。
つかさちゃんはみぎりさんにつまみ上げられて
バタバタともがくばかり。
これで完全に作戦はここまでは成功したのでした。






「ふう・・・」
構えを解きほっと息をつきます。
ここまではなんとかうまくいきました。
しかしここからが本番なのです。

「・・・うぅ、なんだか痛いのです」
美沙ちゃんが気がついたようです。
「大丈夫?美沙ちゃん」
私が話しかけるときょとんとした顔でこちらを向き
「舞さん?
 ・・・美沙はなんでこんな所にいるのでしょう?」
見覚えない所で美沙ちゃんはあたりを見渡します。
「ここは美沙ちゃんのお母さんが張った結界の中。
 今、美沙ちゃんは身体と心が別々になってこうしてここにいるの」

私が美沙ちゃんに繰り出した技。
勝手にハートブレーク猫パンチ!なんて名付けた技は
心臓に練り上げた気のこもった打撃を与えることで
一時的に肉体と精神を切り離す
天神流の奥義だそうです。

「身体と切り離す?!
 なんでです、美沙は死んじゃったのですか?
 でもなんでそうしたら舞さんはここに?」
「それは、私が美沙ちゃんと戦って
 私がそうしたからよ」
私の言葉に信じられないといった表情の美沙ちゃん。

「・・・やっぱり覚えてないのね。
 お母さんの言ったとおり」
多分美沙は禍力に囚われて以降の記憶は無いはずと
言ったお母さんは正しかったようです。
そこで私は順を追って美沙ちゃんに
美沙ちゃんがどうなっていたかを教えました。
「美沙は・・・ヒールになったのですか」
変な力よりもそっちに落胆する。
美沙ちゃんらしいと言ってしまえばそれだけですが
こちらはがくっと肩を落としてしまいます。
「でも美沙にそんな力があったとは驚きなのです。
 それ以上に美沙の家が本当にそんなものだとはとても信じられないのです」
美沙ちゃんにおうちの事はずっと隠してきたわけですから
はいそうですかと信じろと言うのが無理かもしれませんが
今はそこに時間を取ってる場合ではありません。

「・・・要は美沙がその禍力?とか言う変なのに
 取り込まれないようにしないといけないのですね」
「ええ、そのとおり。
 そのためには、美沙ちゃんが自分自身をしっかりと見つめなきゃだめなの。
 それに、自分を認めてあげること」
「自分を・・・認める?」
生まれてからずっと隔離されて生きてきた美沙ちゃん。
理由を考えるうちに、知らず知らずに自分が原因だと思うようになり
変に卑屈になったり、抑圧された感情をもつようになった
と、お母さんは推測していました。
でも
「美沙は美沙なのですよ?
 ちゃんと認めてるのです」
本人にその自覚がない。
だから今回外から圧力がかかった時に
受け入れてしまった。

「美沙ちゃん。目を閉じて・・・心の奥底で答えてみて・・・。
 そう・・それでいいよ・・・。
 美沙ちゃんはめぐみさんの事はどう思ってる?」
私は静かに右手を美沙ちゃんのおでこに当て
美沙ちゃんの心に問います。
すこし抑揚がなくなった声で美沙ちゃんが応えます。
「・・・めぐみさんは・・・強い。
 光り輝いてる。
 美沙はそれが眩しかった」
美沙ちゃんの本心。
本人も意識しなかった秘めた思い。
それを私は引き出していきます。
「それじゃ、千種ちゃんは?」

「・・美沙より遅く入ってきたのに
 強かった・・・。
 常に美沙の前にいて
 めぐみさんと仲良くて
 ベルトも手にして
 美沙は・・・美沙は・・・
 そんな・・・千種が・・・
 うらやましい」

「うらやましい?憎いじゃなくて?」

「うん・・・うらやましかった。
 美沙より強くて美沙より輝いてる。
 千種がうらやましかった・・・」

「そう・・・。
 それが美沙ちゃんの気持ちなんだね。良かった・・・」
羨望の思いが
あの試合で遺恨を産む事となって
相反する思いが・・・・
亜魅ちゃんの願いと結びついた。
そう言うことなんでしょう。



「美沙ちゃん。
 それじゃ・・・私は?」

「舞さん?」

「そう、私。
 永沢舞は美沙ちゃんにとってどんな存在かな?」

「舞さんは・・・お姉さん」

「お姉さん?」
美沙ちゃんの答えにちょっとびっくり。
「うん、美沙は一人っ子だったから。
 姉上がいたらこんなのだったのかなって。
 優しいし、面倒見てくれるし
 ちゃんと𠮟ってくれる。
 美沙が思っていた姉上と同じだった」
美沙ちゃんの言葉に嬉しくて泣きたくなっちゃった。
「そっか、お姉ちゃんか・・・。
 じゃあお姉ちゃんらしく妹を守らないといけないね」

私はぐっと手のひらを握りしめると
しっかりと目を見て言います。
「美沙ちゃん、目を開けて。
 美沙ちゃんの心の内側しっかりと聞かせてもらったよ。
 やっぱり美沙ちゃんはすごくいい子だった。
 だから・・・こんな力に負けてちゃダメ。
 今ならお母さんがどんな気持ちで美沙ちゃんの事思っていたか
 美沙ちゃんのお友達のアルテミスが
 美沙ちゃんをどれだけ守っていたのか
 そして
 私達がどれだけ美沙ちゃんの事を心配したか
 今の美沙ちゃんならそれを感じてるよね」
私の言葉にうなづく美沙ちゃん。
「それじゃ、こんな時に出てこないで美沙ちゃんの心の中に
 コソコソ隠れてるような禍力なんか追い出しちゃえ!
 美沙ちゃんは強い!
 変な力が無くったって、私や千種ちゃんやめぐみちゃんよりも。
 美沙ちゃんがいらないと思えばこんな奴
 美沙ちゃんに憑いていられないんだから!」
思いのたけを込めて私は叫びました。




「・・・わかったのです!
 美沙は美沙なのです。
 誰にも文句は言わせない、美沙はウィッチ美沙なのです!!
 悪の力なんていらないのです!
 美沙は正義の魔女なのです。
 ヒールなんて・・・悪役なんて・・・
 まっぴらごめんなのですよぉぉぉぉぉぉぉ〜!!!!!」

 

「そこか?!Gyaaahhhhhh、おのれ、おのれぇぇEhh・・・」








黒い霧が一瞬濃くなったかと思うと
パッと散って消えてしまいました。
 
「終わった・・・・」
ペタンと床に座り込み脱力。
「舞さん・・・。ありがとうだったのです。
 美沙の為に」
傍で同じように座った美沙ちゃん。
「いいのいいの。
 だって私は『姉上』、なんだからね♪」
美沙ちゃんの頭をくしゃくしゃとなでると
美沙ちゃんも気持ち良さそうに目をつぶります。

「さて、と。
 美沙ちゃん」
しばらくそうした後に私はお尻を払いながら立ち上がります。
「ここから戻ると私と美沙ちゃんは
 タイトルマッチの真っただ中だったりするんだけど」
美沙ちゃんを引っ張り起こしながら告げます。
「そう言えば、美沙がベルトを持ってたのです。
 せっかくジャスティスブレイドを持って
 カオスやめぐみさんやモーガンを倒したのに
 覚えてないのはもったいないのです」
うん、いつもの美沙ちゃんだ。
内心笑いながら
「また勝てばいいじゃない。
 と言っても、この試合私が勝っちゃうんだけどね」
ペロッと舌を出しながら私が言うと
「まだわからないのです。
 美沙は負けないのですよ!」
「よ〜し、勝負しょうぶ♪」
負けん気を発揮しますが
意識が戻った時の状況を考えると・・・・。
「とにかく結界を解くからね。
 文句は言いっこ無しって事でね」

こうして私達は結界から解放されたのでした。









「あ、アレイスター様・・・!!!」
一瞬リング上が光ったと思ったら
すぐに光は消え
リング上には倒れた美沙と立っている舞の姿が。
呆然と立ち尽くす亜魅の前から北条がどき
代わりに着物姿の女性が。

「貴女はとても純粋で心のきれいな子。
 現代では稀有な存在だわ・・・・。
 だけど、純粋な願いは大きな力。
 今回はその力が災いを呼んでしまった」

「アレイスター様は世界を救うお方!
 災いなどでは決してない!!!」
泣き叫ぶ亜魅を見下ろしていたが
そっと膝をつきその小さな体を抱きしめる。
「そうね、貴女のアレイスター様はそんな存在。
 けれどね、貴女の前に現れたのはアレイスターでも何でもない。
 心の隙間に入り込む悪しきもの。
 貴女は利用されたのですよ」

「嘘だ、そんなのウソです!アレイスター様!!」
頑なに存在を信じようとする亜魅。

「そう・・・・。
 貴女の思いはそれほどまでに純粋なのね。
 ・・・・仕方ありません。
 貴女の記憶をいじらせてもらいます。
 その方が貴女にとって幸せなはず。
 こんなことして・・・ごめんなさいね」
そう言うと亜魅の耳の後に指を当て呪文を紡ぐ。
すると、亜魅の身体がビクンと痙攣を起こす。

「あ、消える・・・・。アレイ・・・スター・・・様・・・」

ぐったりと女性の腕に抱かれる亜魅。
その身体を北条に預けると
もう一度



「ごめんなさい・・・・。
 娘可愛いバカな母親を・・・
 貴女は何も悪くない。
 本当に・・・ごめんなさいね」






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  • 2011.06.20 Monday
  • -
  • 17:00
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コメント
 おそらくこのあたりは節目ですよね。いつもお疲れ様です。
 やっぱり美沙はヒールは嫌なんですね。これもテレビっ子だった影響だったのでしょうか?
 いっそ、ソニックとか藤原と組ませて路線変更とか……亜魅はともかく、真鍋は寂しいものがありますけど。みぎりに摘み上げられる真鍋……想像したら笑いました。
  • 2009/03/13 5:52 PM
3〜5の間、一気に読ませて頂きました。
ハートブレイク猫パンチには笑わせて頂きましたが
しかし怒涛の展開、美沙つかさ間はともかく、
亜魅を組み込もうとするならこれ位の方がいいかもしれません。
美沙も正常に戻りましたね。しかし
アレイスター様の最後の言葉が美沙へのツッコミとは
どこまでヒールが嫌やねん、美沙、と(笑)
まあ美沙らしい復活ではありましたが。
これで一つの区切りでしょうか?
この後あるのかも含め期待しております〜♪
匿名様≫
次で一応区切りです。
美沙はがっつりなヒールよりも
愛される魔女っ子の方が似合ってる気がするのでこんな風にしてみました。
つかささんの役割はあれがやりたいがため。。。ですよね(笑)


シロー様≫
どっかの髭のおっさんがやってた事を真似ました(笑)>ハートブレーク
最後の突っ込みは書き終わってから書き足しました。
それくらい人間臭い方がいいかなって。

  • アワモ
  • 2009/03/14 3:39 AM
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