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  • 2011.06.20 Monday
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WAS2リプレイ風SS~百花繚乱〜第60話(エピローグを兼ねて)

 
「・・・・以上で今月の報告を終わります」

 
「ありがとうございます」
秘書の言葉に頭を下げる。

「それから社長
 13時から始めますので早めに昼食をお取りいただけますよう」

「わかっています」
そう言うと、早速目の前の書類に取りかかる。
その姿を見てすっと頭を下げたのちに秘書は静かに部屋を出て行った。

(しかし、慣れないものですね)
社長は決裁にハンを押しながら前社長の事を思う。
厳密にいえば今も社長であり自分は代行でしかないのだが。

(霧子さんが相当フォローはしていたのだろうが
 とても10歳の子がやるものではなかったはずだ)
自分が体験してみて改めて実感する。
当時は今より規模は小さかったとはいえ
その為に自分でやることの方が多かったはずだ。

(それを10年も続けてこられた・・・。もはや天武の才なのでしょうね)
一山分の書類を片付け一息つく。
目の前にはまだ3つの山が残されているのだが。
いつの間にか脇に用意されていたロイヤルミルクティに口をつけ
ふと窓から外を眺める。
淡いさくら色の風が湖面を優しく吹き抜ける。

(若様、今頃は大学生を満喫されているのでしょうか・・・)
現在20歳になった青年は
都内の某大学の経済学部の1年生としてこの度入学式を終え
キャンパスライフを謳歌しているはずだ。

「おっと、のんびりしている場合ではないですね。
 この後も予定があるのですから」
カップを置くと、気合を入れ直し
二つ目の山に挑むのであった。





時計は12時45分を指している。
予想以上に時間がかかってしまい
急いでラウンジに向かい軽くお腹に詰め込んでいると
後ろから声がかかった。

「しゃ〜ちょ〜、そろそろ時間だお♪」
振り向くと見慣れた顔。
自分が要職につき、忍者が本来の主人の護衛の役目に戻った今
団体で最古参かつ唯一の旗揚げメンバーであったソニックキャットだった。

「ああ、今行きます」
食器を返却口に片付けソニに次いでエレベーターへと向かう。

ちなみに井上霧子は団体の経営体制の見直しにより
第1秘書兼営業本部長という肩書をたまわり
忙しく飛び回っている為に不在である。
彼女が秘書として付いていなくて優秀なスタッフが数多く存在してる。

「それで、ソニック。みんな集まってる?」
「はい、なの」
社長の問いかけに答える。
もっとも社長と所属レスラーと言っても
長年苦楽を共にしてきた同志である。
その間にはよりフランクな空気が流れている。

「久し振りだし大勢来てるの」
「ああ、1次選考でもかなりふるいにかけたが
 それでも多いな」
と、エレベーターの扉が開き
受付や展示物が並ぶ吹き抜けのロビーに出る。
そこからいったん外に出て道場へと向かう。
本来なら外に出ずとも直接つながっているのだが
裏口へと回るためにぐるっと迂回する。

「社長、それではこちらに」
スタッフに連れられ育成本部長、総合コーチが並んでいる
机にソニックと一緒に席に着く。

時間を見てうなづくと、アナウンスが響いた。
「それでは、ただいまより
 東舷楼女子プロレス新人テストを始めます」




すでに十数人目かの面接となっている。
先に面接で後から体力テストとなっている為か
中にはとてもプロとしてリングに上がれないだろうと言う体つきの
少女も中にはいた。
しかし、そんな中でも周囲をおっと思わせるような
逸材もまぎれていた。

「南智代、16歳高知県出身です。
 従姉にワールド女子に在籍する南利美がいますが
 私はロイヤル北条のような完璧なレスラーになりたくて
 こちらを受験しました。
 引退試合も見に行きました。
 あのような試合を私もやってみたい、そう思います」

彼女もそんな中の一人だった。
(フフ、若いわね)
社長は慈しむような視線を南に向ける。
南もじっと社長から目をそらさずにいる。
社長は手元の資料の名前の横に二重丸を書いた。







体力テストも済み
合格者の発表も終わった。
今道場には合格者の2名と
所属レスラー全員が対面して並んでいる。
目の当たりにする現役レスラーの迫力に
南達は負けまいと目をそらさずに立っている。

「「よろしくお願いします」」
そろって頭を下げる二人に
「こちらこそよろしくお願いしますね」
と優しく声をかけるのは現東舷楼ヘビー級草薙女王の
草薙みこと。
それを皮切りに
「楽しく頑張るさね♪」
「頑張りましょう!」
「今度の新人は元気があるね、よしよし」
「・・・あ・・・あの・・・」
と様々な反応が返ってきた。

「はいはい、それじゃちょっといいかしら」
その声に全員そちらに身体を向ける。

「新人の皆さんテストお疲れ様でした。
 こうして所属する選手との顔合わせも無事に終わって
 ホッとしてるんじゃないかしらね。
 でも、今日はやっとスタートについた・・・
 いえ、スタートラインに並ぶ資格を得ただけです。
 ここから順調にプロレスラーとしての道を歩いて行けるかは
 今後の二人の努力次第です。
 もちろん私達スタッフはじめ先輩レスラーは
 あなた方が一日も早くプロのレスラーとしてリングに立てるよう
 精一杯指導していくつもりです。
 ですが、最後は己自身でです。
 受け身ひとつとっても地味で過酷な練習を重ねなければいけません。
 それを怠れば、深刻な怪我もします。
 それと、良くも悪くもうちを見に来られるファンの皆さんの
 眼は非常に肥えています。
 無様な試合をすればファンの支持は決して得られません。
 日々の努力を怠らず、しっかり練習に励んで
 一人前のレスラーになることを願います」

そこまで言うと

「しゃ〜ちょ〜、かたいおー」
と気の抜けた声がかかり、重かった空気が
払われてしまう。

「ミカさん、流石にこのタイミングで言うのはまずいデスよ・・・」
慌ててディアナが止めるがもうどうしようもない。

コホンと咳払いでごまかして
「ともかく。
 私は、北条沙希。 社長が不在の間代行として
 貴方がたとともに新しい第一歩を歩むことになりました。
 どうぞよろしくお願いします。
 そして・・・
 ようこそ東舷楼へ!!」








WAS2リプレイ風SS~百花繚乱〜  了










タイトルインデックス 百花繚乱第59話>>

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  • 2011.06.20 Monday
  • -
  • 17:30
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コメント
お疲れ様でした
まさか、最後に南と言う名を目にするとは思いませんでした
これで、北条さんの物語(ですよね(笑))は一段落ですね
この後の、美沙の物語がどうなるのかが楽しみです
百花繚乱、お疲れ様でした。
小学生が社長という独特の支店からのSS、楽しませて頂きました。
やはり最後は北条さんに・・・。という展開でしたね。
では、社長の充実したキャンパスライフと東舷楼女子の発展を
祈っておりますよ。
美沙の物語も楽しみにしております。
それでは、頑張ってくださいませ〜。
哲様≫
南さんが出てきたのは4月に気まぐれでテストをかけた所応募してきたからで(笑)
北条さんと絡めやすいキャラだったので、そのまま登場いただきました。
美沙はあくまで美沙らしく
明るく楽しくどたばたコメディに出来ればと思います。
でも強いですけどねw


シロー様≫
10歳、10年経てば立派な成人なんですよね。
まったく考えもせずに設定してましたw
リプレイやる中でオリジナル要素を出しても問題ないのが社長だと思ってます。
その中でいかに独創性を出すかと考えたときに出てきたのが
思いっきりショタにしちまえと。
うちじゃなければレスラーみんなショタコンにするんでしょうけどね(笑)
  • アワモ
  • 2009/02/14 6:24 PM
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