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  • 2011.06.20 Monday
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ビーダッシュストーリーズ〜グローインアップ!〜1

会場の一番奥手にある扉を開けると懐かしい顔がそこにはあった。

「ご無沙汰しています、社長さん」

「沙希君、来てくれて嬉しいよ」

北条と、ビーダッシュ社長の大熊は互いに歩み寄って握手を交わす。

「まぁ、立ち話もなんだし座って座って」
大熊に促されてソファーに腰掛ける。

「お久しぶりですね、北条さん」
そう言って湯飲みをテーブルに置いたのは社長秘書の霧子だった。

「どうですか、仕事の方は慣れたかな?」
大柄の体を丸めて人懐こい笑顔で語りかける。
昔とかわらぬ大熊の様子にどこか安堵感を覚えながら

「はい。コーチもいろいろと手伝ってくれましたので。
 なんとか軌道には乗れそうな感じですね」

「沙希君には教えるセンスがあるのは判ってましたからね。
 本当はこちらのコーチとして残ってもらいたかったのだけどね」

「申し訳ありません。せっかくのご好意を・・・」
北条は頭を下げる。
引退後、会社のコーチ就任の依頼を断って地元富山に戻り
フェンシングの子供向けの教室を開いた。
剣の技術だけでなく騎士道精神を通しての礼儀作法・情操教育に通づると
親の間で評判となり、また彼女の誠実な優しい指導が子供達に口コミで広がり
開校間もないのだが沢山の生徒が集まっていた。
そして、折りしも五輪で男子選手がメダルを取り
競技自体が注目を集め入校希望に拍車がかかっている。

「社長、過ぎたことを仰ってもしょうがないですよ。
 ところで北条さん。今日はどちらが勝つと思うかしら?」

「正直和希に勝ってほしいところはあります。
 この辺りでしっかり世代交代をしておかないと。
 でも、本当のところは私には判断できかねます」

「二人を一番知っている君でもかい?」
社長が聞く。

「ほら、『男子三日会わずば刮目して見よ』ってあるじゃないですか。
 あれって男子に限ったことではないと私は思ってます。
 私が引退してから二人を直接見てないですから。
 どんな成長をしたか今日はそれが楽しみなんです」
そう言って微笑む北条。

「そうですか。沙希君もそんな風に笑えるようになったんですね。
 今が充実している証拠ですね。
 僕も今日の試合は楽しみにしてますよ。
 団体にとっても今後を左右する大一番ですしね」
大熊が壁の時計に目をやる。

「おや、もうこんな時間ですね。
 二人には会っていくかい?」

「いえ、試合前に要らないプレッシャーをあげてもなんですしね。
 終わったあとにゆっくり話します」
そう言って、北条は二人に頭を下げて部屋を出て行った。

「沙希君の目に現在(いま)の二人はどう映るんでしょうね・・・・」
大熊はそう呟くと、開始の為の準備を指示するのだった。






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