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  • 2011.06.20 Monday
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アナザーファイト【山場】

 これは、レッスルエンジェルスオンリーイベント
「レッスルクライマックス」にて、文章系サイト総合サークル
T-WINSで頒布した「ANGEL MANIA 2009」での
泡藻の担当した第3試合のアナザーストーリーです
本を購入されていない方も楽しめる内容となっていますが
比較されるとその違いがはっきりすると思います

久々で申し訳ない。
そして結構長いです。
時間の都合上、仕方ないのです……



「……今度はこちらのターンかな」

予想外の光景に唖然とする美沙に北条のパーフェクトコンビネーション
(掌とキックの連打)がしっかりと叩き込まれた。
「ど、どこにこんな力が残ってきてるのです……」
コーナーポストにもたれる様になんとかダウンせずにいる美沙が呟く。
「経験値の差、とでも言えばいいのかな。
 美沙ちゃんと沙希とではくぐって来た修羅場の数が段違いだからね。
 追い込まれた時の沙希ほど敵に回して厄介なものはない」
したり顔で滝が答える。
「それに、美沙ちゃん達
 ちょっとやりすぎたみたいだね」
滝の言葉を実証するように、北条はズンズンと美沙との距離を詰めると
首を捕らえておいての膝蹴りを美沙の腹部に叩き込んだ。
ダウンすることも許されずに何発も膝をもらい
美沙は込み上げてくるものを必死にこらえた。
そこに滝から無情な言葉が届いた。
「ああすまない、もう私ではあの沙希は止められない。
 哀しいかな、怪我しないことを祈るよ」



北条は無造作に美沙の腕をつかむと
コーナーの対角線に力一杯振った。
「むぎゃ!!」
あまりの速度に背中も向けられずにポストに激突した美沙は
反動でリング中央まで弾き飛ばされた。
そこに待つ北条
再び立ち上がらせると、別のコーナーに美沙を振り飛ばした。

「え!?」
まさかこっちに来るとは思っていなかった真鍋。
ポストを挟んで二人がぶつかり合う形で衝突してしまった。
吹っ飛ばされリング下に転落する真鍋を栗浜が起こす。
「ほら、淫魔さん。
 さっさとリングに上がってくださいな」
「ほぇ??」
栗浜の言葉の意図が分からない真鍋。
上を見上げると
『タッチ成立だ。早くリングに入って!』
美沙と真鍋が衝突した際、真鍋がコーナーロープを握っていた為
レフリーはタッチの成立を宣言。
美沙は栗浜が素早くリング下に降ろしており
真鍋はリングに戻るしかなかった。

「うぅ〜、正直あそこには行きたくないよぉ……」
リングの上には鬼が待っている。
そんなところに、ハイそうですかと上がる勇気は
真鍋には全くもって無かった。
が、このまま負けるのも情け無いし
渋々真鍋はリングに登っていくのだった。



リングには北条と真鍋のみ。
邪魔する者はもう誰もいない。
毒霧と言う切り札も繰り出している真鍋は絶体絶命だった。
修羅モードの北条にあっけなく捕まると猛攻を受ける。
そして

「この試合パーフェクトに決める!」
前蹴りでかがませ、北条が真鍋の頭を脇に抱える。
一気にフィニッシュを狙い大技に行く。
「やだやだ、いやだぁ!! させないもんね!」
恥も外聞もなく身体いっぱいにジタバタと抵抗し
僅かに覗いた一瞬の間を見出した真鍋が
腕を北条の頭、もう一方を膝裏に絡ませて
折り込むように身体を動かして北条の肩をマットに這わせた。
サキュバス真鍋の秘中の秘、超丸め込みだ。

ワン! ツー!

決まったかと思われたが2・8で北条の身体が解け
真鍋の超丸めこみから逃れた。
「ブ〜惜しい」
真鍋が心底悔しがる。
「足のフックが3度ズレていた。
 完璧なパッケージでは無かったですね」
目を細め、真鍋に正対して構えを取る。
その様子に逃げられるような隙は見られなかった。

「美沙ちー、助け……ってあれ?」
自コーナーを振り返ってみるが美沙の姿がどこにもない。
「あれ?あれれ?」
眞鍋があたりを見渡すと
「淫魔さん、アナタの死は決して無駄にはしませんわ」
「つかさ〜頑張るのですよ〜」
リングからやや離れた花道の上に美沙と栗浜の姿はあった。
「ちょっ!二人ともなんでそんなに離れてんだよぉ!!」
「だって、ねぇ」
「えぇ」
眞鍋の叫びに顔を見合わせ苦笑いの二人。
「つかさ、任せたのです」
「美沙様のお役に立てることを誇りと思いなさいな」
「……せめて、近くに居てくんない?」
流石にひとり置き去りは寂しい。
「しょうがないのです、骨は拾う事にするのです」
「美沙様の寛大なお言葉……感服いたしますわ」
そう言いながら花道を降りて、エプロンサイドに向かう。

「許しておくれ……バンビーノ!!」
そんな二人に突然滝がコーナートップに駆け昇ると、
最上段からリング下めがけて飛びだした。
華麗な空中でのフォーム。
ほとばしる汗の輝きがカクテル光線に反射して、
まるで本当に羽衣に包まれているかのように滝の身体を覆う。
「なんでそこで滝先輩が来るのですかァァァァっァ!!!」
そして寸分の狂いなく天空の羽衣が美沙と栗浜をめがけて舞い降りるのだった。

騒然とする場内。
気絶する美沙と栗浜。
「さぁ、もう邪魔するものは居なくなった。
 最後は沙希にお願いするよ♪」
眩い笑顔を北条に向ける滝。
「まったく、無茶をするのだから」
飛んでいった滝を見て北条は困ったような笑みを浮かべる。
「後々記憶に無い試合などつまらないじゃないか
 沙希も落ち着いたことだし結果オーライ」
顔をあげて応える滝。
滝の予想外の一撃により、北条の目に生気が戻ったのは
狙っていたのか、それとも……。


グッと間合いを詰めると北条は鋭い掌底を連打。
真鍋がぐらついたところで一瞬バックステップで間隔を取ったかと思うと、
再びステップインしての完璧なキック、パーフェクトK(トラースキック)を
顎に決めて見せた。
そして、ぐったりとする眞鍋の髪の毛を掴んで起こすと
再び右腕で真鍋の頭を脇に抱え、左は真鍋の右腕を固定する。
「これで……チェックメイトだ!」
大きく左足を後方へ振り上げ、振り降ろす加速度を加えて
超高速で真鍋の頭頂部をマットに打ち付けた。



















(スペシャルサンクス:seizann様)







「みぎゃっ!!!!!!!!!!」
ゴンッ!と言う音と共に眞鍋の口から悲鳴が聞こえた。

「うわぁ、悲惨なのですよ……」
意識を取り戻した美沙が思わず目をそむける。
北条に捉えられた眞鍋は抵抗せず、手足をピンと伸ばし
『気をつけ』の姿勢のまま顔面からマットに打ち込まれていた。
鼻が逝ってるかもしれない。

「あそこまで己のキャラを貫くことに命を賭ける……。美しいものだ」
滝は感心したように眞鍋を見上げる。

ゆっくりとスローモーションのように横に崩れていく眞鍋。
「ハレホレヒレハレェェェェ〜〜〜〜」
完全に気を失っているようだが、何故かその顔は笑顔だった。

万全を期して足を抱えてフォールに入る。

美沙もすでに諦め、カットには行かない。
そして、レフリーの手がマットを3つ叩くのだった。




○北条(二十一分三十七秒ロイヤルDDT)真鍋×





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  • 2011.06.20 Monday
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  • 22:00
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コメント
 ついに試合完結……北条さん、怒涛の反撃でしたね。こういう人が鬼になると怖いです。それにパワーファイターですから、一発が重いですからね。美沙もよく我慢しました。
 あまりにも一方的なので、ハロパーファンのちびっこから嫌われないか心配な部分もありますけど。
 そして、真鍋に拍手です。相手のターン中は流石に「ハロパー空間」に持ち込めませんでしたが、やることはちゃんとやっていますね。
 それにしても「毒霧」といい「超丸め込み」といい、実に真鍋らしい技ですよね。生意気な言い方かもしれませんが、技のチョイスが絶妙です。
 一瞬で勝てるチャンスを作り出すというか、油断すると負けるかもしれない雰囲気、本編でもこの技を繰り出すシーンはドキドキして読みました。
 一方でこのターンではタッチしていないものの、しっかりと存在感のある滝さんって凄いです。
  • CBTF
  • 2009/12/17 10:23 PM
試合終了です。
真鍋の技も含め、本編で使用している物は
基本的に公式準拠です。
アナザーでオリジナルなものを詰め込みましたがw
滝さんの一番なところってその存在感だと思ってます。
気配りできて、でもお茶目でって(笑)
これでなんとか年を越せそうですよwww
  • 泡藻
  • 2009/12/19 2:44 PM
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